創業融資の一連の流れと手順 ~日本政策金融公庫編~

創業、開業、会社設立などで日本政策金融公庫から創業融資を受けようと考えている経営者の方は多いと思います。
しかし、融資の流れや手順がわからなくて不安になっている方も多いのでは!?
ここでは、多くの創業融資の支援実績がある税理士が日本政策金融公庫での融資の流れについて解説します。

融資の申込み

まずは、必要書類の記載、申込です。
日本政策金融公庫の場合、「借入申込書」「創業計画書」「企業概況書」が必要になります。
日本政策金融公庫のHPからダウンロードできます。
借入申込書はダウンロードして使用しますが、「創業計画書」や「企業概況書」は必ずしも雛形を使用する必要はありません。雛形を使用する方が便利ですが、もっとこういうことをアピールしたいという方は自分にあった創業計画書を作成しても問題ありません。
また、最低限、「借入申込書」「創業計画書」は必要ですが、この他に「資金繰表」など必須でない書類を作成して本気度をアピールするのも良いです。
なお、これらを基に面談や融資の可否が決定されるので、必要十分に戦略を練って作成する必要があります。

金融機関へ追加資料の提示

さて、必要書類を提出すると、日本政策金融公庫から資料の過不足や追加で確認したい資料があれば、連絡が入ります。
過去2,3年分の源泉徴収票や確定申告書の控など求められることが多いです。
指示があれば、その通りに追加資料を提出します。

金融機関の担当者と面談

資料が全て日本政策金融公庫に提出されれば、面談の日程を決定し、
いよいよ融資担当者との面談になります。
日本政策金融公庫では、面談の時間は30分~1時間くらいが多いです。
面談は必ずしも1対1でなければならないという訳ではなく、他の共同創業者や取締役、コンサルタントや税理士などが同席しても構いません。
当事務所でも融資支援をする場合は基本的に同席し、フォローしています。

現地訪問

融資担当者が事業を行う住所や実際に営業を行っているのかなどのために店舗や会社に訪問します。なお、会社の本店と店舗が同じで、面談を会社の本店で行った場合は、再度訪問はカットされるケースが多いです。

審査

全てが終われば、日本政策金融公庫で審査が行われます。
提出書類や面談の結果のみならず、これまでの経歴や個人の信用情報など、総合的に審査されます。
審査には概ね1~2週間くらいかかります。

融資実行

無事に審査が通れば、融資が実行されます。
比較的スムーズにいけば、融資の申込みから融資が下りるまで1ヶ月前後かかります。

まとめ

今回は日本政策金融公庫での創業融資の流れをまとめました。
創業時にお金を借りられなければ一大事です。
創業時は実績がないため、金融機関も判断が難しいものです。
よって、通常の融資ならともかく、初めて融資を受けられる方は、創業融資の支援実績がある専門家と二人三脚で進めることをオススメします。
当事務所で創業融資支援や創業融資についてのご質問がある方は「お問い合わせ」からご連絡下さい。