会社設立したのはいいければ創業融資を受けるのってどうするの!?っていう方は多いと思います。
今回は創業融資の日本政策金融公庫編の第3回目「面談のコツ」です。多数の創業融資の支援実績がある税理士が解説します。
創業融資の面談とは
創業融資の面談とは金融機関の融資担当者と借りる側の個人事業主や社長との面談です。
この面談が終了すれば、後は金融機関で審査し融資金額を決定することになりますので、融資の受ける一連の流れの中でも一番重要です。
創業融資の面談までに準備しておくことと注意点
創業融資の面談までに考えておくことは創業計画書の内容を今一度見直すことです。
自身が書いた計算書と話す内容が一致していなければ、信用が低下することは言うまでもありません。記載した内容全体を通して根拠の説明内容を再度確認すべきです。
なお、服装は就職活動の面接とは違いますので、必ずしもスーツでなければならないということはありません。製造業の方などは作業着などでも問題ありませんし、制服が既にあるという方は制服で良いです。
ただ、制服のない業種の方以外は、私服でなければ緊張してしまうという方以外はスーツがやはり無難です。
融資面談で質問される内容
面接で何を聞かれるのかということが一番気になると思います。
もちろん、業種や担当者によっても違いますが、よく聞かれる内容としては下記のような質問があります。
●創業計画書の数字の根拠、特に設備資金全般
●事業の強みや差別化
●事業リスク
●今後の事業の展望
●得意先からの資金の回収サイクル
●現在の社長個人の借入額(住宅ローンやカードローンなど)
●家族構成
●通帳の写し 半年分の金額の大きい入出金の内容
これら以外にも当然様々な質問がされますが、お金を貸す側の意図はあくまでも、「この人は返済が滞りなく行えるかどうか」という点を見ていますので、誠実に対応すれば問題ありません。
融資面談での対応のコツ
融資面談の対応のコツは、質問の意図をくみ取り根拠を述べることにあります。
例えば、「なぜ会社を10人規模までに拡大するのですか?」という質問されたのであれば、担当者のこの質問の意図は、この事業の場合は拡大すれば、リスクが増し会社が傾き返済が難しくなるかも知れないということです。
ですので、回答は、受注がほぼ見込まれるので、小さく事業をするより拡大によってむしろリスクは減ると言った内容を根拠を交えて話せばいいのです。
何度も書きますが、金融機関は「返済が滞りなく行えるかどうか」を見極めたいのであり、事業を大きくするといった個人の夢や社会貢献意欲などは確認したいわけではないのです。
金融機関は「返済が滞りなく行えるかどうか」が見ているということは常に意識した方が良いです。
創業融資は専門家に依頼するのがベスト
今回は創業融資シリーズ第3回目の面談について解説しました。
第1回「創業融資の一連の流れと手順」第2回「創業計画書の書き方」も合わせて参考にして下さい。
なお、融資の面談によりお金を借りられない、利率が高いという結果になってしまっては創業時は特に一大事です。
創業時は実績がないため、金融機関も判断が難しいです。
初めて融資を受けられる方は、創業融資の支援実績がある専門家と二人三脚で進めることをオススメします。
当税理士事務所で創業融資支援や創業融資についてのご質問がある方は「お問い合わせ」からご連絡下さい。